試験の採点について

このページは、当センターの試験を新規に利用された団体の担当の方及び初めて採用試験を担当された方から、ご照会が多かったものについてまとめたものです。当センターの利用に際して、お役立ていただければ幸いです。

採点結果は、いつ頃もらえますか?

試験担当者は、次のことを行ってください。

  1. 統一試験の採点結果のWEB配信・郵送予定日は、申込等の手続きの流れをご覧ください。
  2. 個別試験の採点結果は、解答用紙到着後1~2日程度で採点し、送付(WEB申込みの場合は配信)します。
    なお、直接受け取りに来られる場合は、事前にご連絡ください。

統一試験の採点結果を早くもらえないでしょうか?

全団体の採点、集計を一括して行う関係で、一団体のみを取り出して採点することはできません。
採用試験ご利用案内に記載した日より前にはお渡しできませんので、合格発表や第2次試験の日程等を決定される際は、無理が生じないようご配慮をお願いします。

個別試験の場合は、持参すればすぐ採点結果がもらえますか?

午前中に解答用紙をご持参いただければ、当日中には採点結果をお渡しできますが、休業日の翌営業日は混み合うこともありますので、ご持参される場合は事前にご連絡ください。

※試験日が9月29日の場合、採点結果は10月3日以降のお渡しとなります。

採点結果をメールやファクシミリで送信してもらえないでしょうか?

採点結果は、秘密保持のため、メールやファクシミリで送信することはできません。

採点結果及び解答用紙は、いつまで保存してありますか?

採点結果を含めて、試験に使用した諸用品は、試験結果発送後1か月を経過しますと、廃棄します。

得点度数分布表で、素点の満点が得点の100点になっていないのはなぜでしょうか?

得点は、素点の平均点と標準偏差(素点の散らばり方の大きさを示す指標)を用いて、次の式により、平均点を50点とした標準点に換算したものです。平均点を基準にして変換しているので、素点の散らばり状況によっては、素点の満点に対応する得点が100点を超す場合もあれば、100点に満たない場合もあります。

受領した得点度数分布表の平均点及び標準偏差から素点に対応する得点(標準点)を算出すると、表中の得点と一致しないのですが、なぜでしょうか?

平均点及び標準偏差は、受験者数が少ないと極端な値の影響を受けやすくなります。そこで、このような影響の少ない安定した得点を算出するため、全国の受験者の素点から求めた平均点及び標準偏差を用いています。一方、得点度数分布表に記載の平均点及び標準偏差は実施された団体の数値ですので、換算のもとになる数値とは異なります。

職務能力試験<BEST-A>の結果に表示されるIRTスコアとはどのような得点なので しょうか。

IRTスコアとは、項目反応理論(Item Response Theory:IRT)と呼ばれる統計的テスト理論に基づいたスコアです。IRTを用いた既存の大規模試験の例としては、TOEFL、PISA、日本語能力試験、ITパスポート試験、さらに医療系大学間共用試験などが挙げられます。
IRTに基づいた共通の尺度(ものさし)で算出したスコアですので、ご利用いただいた問題集と同年度内の異なる試験日に異なる問題集を受験した者どうしでも能力比較ができます。
共通の尺度(ものさし)は、受験者の能力が受験者集団の中で見てどの程度の高さであるかが分かるように設定しています。全国の受験者の平均的な能力が50で表示されます。

職務能力試験<BEST-A>の結果に表示されるIRTの仕組みと特徴とはどのようなものでしょうか。

IRTによる試験では、解答データに基づいて試験問題それぞれの統計的性質を計算します。IRTスコアは、1題1点ではなく、それぞれの受験者が正解できた試験問題の統計的性質に応じて決まります。
したがって、正解できた題数が同じ(素点や得点が同じ)受験者どうしであっても、正解できた問題が同じでなければ、IRTスコアは異なる場合があります。逆に、正解できた題数や正解できた問題が異なる受験者どうしであっても、IRTスコアは同じになる場合があります。
IRTに基づいて計算される各試験問題の統計的性質は、問題集ごとではなく、過去に実施された個別試験の受験者の解答データ全体を用いて計算しますので、全て同じ尺度上にある指標であると言えます。これにより、IRTスコアは、異なる問題集を受験した受験者どうしであっても比較できるようになっています。